ブログをご覧の皆さん
こんにちは!
川崎市宮前区の『宮前まちの整骨院』の鎌田です!
ここ最近、足のトラブルに関するお悩みをよく伺います。特に30代~50代の女性の方からのご相談が多いです。
・歩くのが辛い
・関節が変形して見た目が悪い
・夜中眠っていると足がつって目が覚める
これらのように人によってお悩みは様々ですが、どれも習慣化してしまうととても辛いものです。
そこで今回は、『足のトラブル』についてお話をします。
足のトラブルの原因
人によってトラブルの原因は異なります。
例えば以下の項目が習慣化すると足のトラブルを招く原因となります。
・ハイヒールなどつま先の細く、ヒールの高い靴をよく履く
・脚を組む癖がある
・女の子座りのように脚を崩し、片側に重心をかけて座る
・内股歩き
・がに股歩き
上記のような習慣や癖がある方は外反母趾や足のむくみ、疲労感、痛み、痺れといったトラブルの原因となりますので、要注意です。
実際にこれらが原因となり引き起こされる足の問題について解説していきます。
外反母趾
外反母趾とは、足の親指が小指側へ「くの字」に折れ曲がってしまったように変形してしまう状態のことです。主な原因としてハイヒールや先端の細くとがった靴など歩行や立った状態で足のバランスが崩れ、関節に大きな負担をかけてしまうことが挙げられます。
足のバランスが崩れてしまうことで見た目の変形だけでなく、関節部の痛みや指先の痺れなどのトラブルを抱える方が多くいます。
また重度の変形を伴う場合は医師から手術を勧められることもあります。手術によって変形や疼痛、痺れの改善が得られたが、手術後何年か経過して再び元のように変形してしまったという例もあります。
偏平足
簡潔にいうと足の土踏まずがなくなり、足の裏全体が平べったい状態になった足のことを指します。人の足は本来、衝撃を逃がすためにアーチ状の構造をしています。偏平足の人は関節の歪みからこのアーチ状の構造が崩れてしまい、足を支える筋肉や腱、関節に負担のかかりやすい状態になってしまいます。
外反母趾同様、歩行時や立った際のバランスの不均衡から足のアーチ構造が崩れてしまうことが原因となります。
偏平足が原因となり、足の疲れ、むくみといった不調や足の痛み、重度の場合は後脛骨筋腱機能不全という足のアーチを作るための腱の部分断裂を引き起こす恐れもあります。
足底筋膜炎
足底筋膜炎とは、足の裏にある足底筋膜が炎症を起こすことで痛みを引き起こす症状のことです。足底筋膜炎を患った人は立ったり、歩いたりする際に足をつく、地面を蹴った拍子に主に足の裏の中央から踵よりの部分に痛みを感じることが多いです。
足のアーチの変形や足底の筋肉の機能低下、酷使によって炎症が起こることが原因とされています。
炎症を抑えるには炎症箇所への負担をなくすことが有効ですが、足の裏への負担は歩くことや立つことを控えなければ根本的な負担を減らすことができません。日常生活への影響が大きいのが足底筋膜炎の特徴です。
営業などで長時間歩くことの多い方や受付などで立ちっぱなしの姿勢が多い方は足底筋膜炎のリスクが高いと言えます。また陸上や剣道などの踵を強くつくスポーツも同様にリスクがあります。
モートン病
モートン病とは、足の裏の神経が炎症を起こし、痛みや痺れを引き起こす病気で、足の第2趾と第3趾の間か第3趾と第4趾の間に症状が表れやすいのが特徴です。合わない靴を履き続けることで起こる病気とされています。
足に合わない靴を履き続けることで、特定の箇所に集中して強い圧力が繰り返し加わることで神経を圧迫するように周囲の組織が炎症を起こしてしまい、足をつく度にジンジン、ビリビリ、チクチクといった痛みや痺れが表れます。
治療では圧迫を減らすために足の裏に特製のクッションを入れることで負担を減らす方法がありますが、それでも改善しない場合は手術に及ぶこともあります。
シンスプリント
シンスプリントは、脛の内側の下1/3に辺りに鈍い痛みが表れる症状です。マラソンやランニングなどの陸上競技やバスケットボールのように跳んだり、走ったりを繰り返す競技などを行っている人に多く表れる症状です。
痛みを感じている後脛骨筋腱に繰り返し負担がかかり、十分なケアが足りないと起こりやすい症状です。またシンスプリントは重篤化すると疲労骨折を引き起こすこともあります。
治療では脚にかかる負担を減らすため競技を長期間休む必要があります。休息期間中はスイミングやエアロバイクなど脚にかかる負担が少ない方法でコンディションを整える他、マッサージなどによるケアも有効な手段となります。
痛みが鈍く、直接捻るなどの原因がないため症状を自覚しながらも競技を続けてしまい重篤化させることがあるため、不調を感じた際はすぐに専門家に相談すべき症状だといえます。
捻挫
足を滑らせたり、段差を踏み外したりすることで足の関節可動域を越え、捻ってしまうことで局所の疼痛、腫脹、熱感、関節の可動域制限などの機能障害が起こります。
捻挫をしてしまった際は、RICE処置という応急処置を行うと治りが早くなります。足を捻った、挫いた、体重をかけると痛みを感じる際は、患部に負担がかからないよう安静にし、氷で冷やします。その後は包帯などで患部を圧迫し、クッションなどを使い、心臓より高い位置で安定させます。
たかが捻挫と特に処置をせず、患部をそのままにしてしまう方がおりますが、捻挫した足は関節を支える靭帯を痛め、安定性をなくしているため、その状態で不用意に関節に負荷をかけると靭帯の断裂や高度な機能障害を伴う危険性があります。
またよく捻挫するという方は足首そのものの形状にトラブルがある可能性があります。足首の捻挫は、整形外科だけでなく、接骨院や整骨院でも保険適応となる疾患です。自己判断だけでなく専門家に相談することも重要です。
上記の症状・疾患以外にも様々な足のトラブルがあります。
続いてこれらの症状や疾患の予防や治療について解説いたします。
アイシング
主に関節部や筋肉、腱の炎症を伴う症状に対して行います。アイシングを行うことで関節部や筋肉、腱の熱を吸収し、腫れを抑える効果があります。
アイシングを行う際は凍傷に気を付け、氷嚢や氷を詰めたビニール袋を布でくるみ、患部を感覚がなくなるまで20分~30分ほど冷やします。
テーピング
足のトラブルに対して行うテーピングは主に2つの目的があります。
(1).関節の動きを制限、サポートし、余計な負荷がかからないようにする
(2).崩れてしまったアーチや関節の形状を改善するために矯正する
目的に応じて用いるテープの種類や巻き方が異なります。自身でテーピングをする前に整形外科の医師や接骨院・整骨院の先生にどのような巻き方をするといいのか相談すると良いでしょう。
※当院では外反母趾の矯正テーピングとしてカサハラ式バランステーピングを行っております。ご興味のある方はこちらのページをご覧ください。
足底版
主に偏平足や外反母趾などで行う治療法です。足のアーチや形状を改善させる柔らかい素材のパッドを入れることで足への負担の軽減や正しい足の形状を癖付ける効果があります。
足底板の問題点として、靴に入れて使用するタイプのものはその靴を履いていないときは効果が得られないという欠点があります。
インソール
靴の中に特殊な形状の中敷きを入れることで、足底板同様、足のアーチや形状を改善させる、足にかかる負担の軽減や足の機能の向上などの効果が得られます。
各メーカーによってインソールの素材が異なります。
(1).衝撃吸収素材
足にかかる荷重を吸収、分散させることによって患部の痛みを和らげる効果があります。ソルボ,ミズノなどのメーカーがあります。
(2).カップタイプ
インソールに固めのカップ素材があるのが特徴です。カップの部分に踵を合わせることで足の本来の構造となるよう矯正する他、足底で衝撃吸収ができるよう機能を改善させる効果があります。Superfeet,ファイテンなどのメーカーがあります。
インソールも足底坂同様にインソールを入れた靴を履いていないときは効果が得られません。
※当院ではSuperfeetを取り扱っておりますので、ご興味ある方はこちらのページをご覧ください。
マッサージ
足の裏やふくらはぎの筋肉をマッサージすることで、硬くなってしまった筋肉の緊張を和らげ痛みを抑える効果があります。負担のかかる箇所へのケア不足で起こりうるシンスプリントや足底筋膜炎の予防には効果的だと言えます。
セルフマッサージをする際は足の裏やふくらはぎを蒸しタオルで温めてから行うと筋肉の緊張状態がより緩和され、マッサージ後の血行改善効果も向上します。
また治療院等では足のトラブルに対して特別なマッサージを行っている院もあります。院によってメニューが異なる他、アプローチも異なるため、治療院を選ぶ際はしっかりと納得できる治療院を選びましょう。
また足つぼマッサージは、足の反射区と呼ばれる身体の臓器と足裏の反応点を刺激した際の反射を利用した治療法ですので、今回のような足のトラブルの治療とは若干異なります。
※当院では、足のトラブルの特別なメニューとしてカサハラ式フットケア整体を行っております。ご興味のある方はこちらのページをご覧ください。
手術はするべきか?
症状の進行が重度になると医師から手術を勧められることがあります。神経の圧迫や重度の変形を伴う症状は、多くの場合、手術後に改善を認めます。しかしながら、ある程度の期間が経過すると元のような圧迫や変形状態に戻ることがあります。
これは手術失敗によるものではなく、手術による外科的な改善効果だけでなく、改善した状態を維持させるためのリハビリを正しく行うことができなかった結果です。
足のトラブルを抱える方の多くは、足だけでなく、膝や股関節など下肢全体のトラブルを内包しています。リハビリを行う際は、足そのものだけでなく下肢全体のバランスや筋力の調整を行うよう取り組まなければ再び元のような状態を引き起こす結果を招きます。
私見といたしましては、重症化した症状に対しての手術は必要だと考えます。
しかし、手術のタイミングや術後のリハビリなどの環境が整っているのかを熟慮した上で決断すべきだと考えます。
まとめ
足のトラブルは様々な要因で起こります。
自身の抱えるトラブルについて原因を把握し、それに則した治療法の選択が重要です。
自身で考え込むだけでなく、整形外科医やまちの整骨院・接骨院の先生など専門家の意見を聞くことも重要です。電話やメールでの相談を受け付けている治療院もありますので、お悩みの際は、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。
立ったり、歩いたりと健常者であれば足を使わない生活はあり得ません。
足のバランスを整えて健康的な生活を送りましょう。
ではでは(^O^)/