ブログをご覧の皆さん
こんにちは!
川崎市宮前区の『宮前まちの整骨院』の鎌田です!
先日まで続いていた春のセンバツ高校野球選手権も劇的なサヨナラで終わりを迎えました。
優勝した智弁学園は春夏通じての初優勝おめでとうございます!
さて優勝を決定づけた11回裏の最後の打席ですが、2アウトまで追い込まれながらも見事サヨナラ打を放ったあの場面。ボールを投げるピッチャーはもちろん、打席に立つバッターの緊張状態も相当のものです。
競技スポーツで結果を残すには、そういった場面でいかに最高のパフォーマンスを発揮できるのかが重要です。
そこで今回は私の持論となりますが、スポーツにおけるメンタルについてお話します。
緊張を楽しめ!
先ほど軽く例を挙げましたが、野球やサッカーなど勝敗が決する場面でのプレイヤーの緊張状態はとても大きなものです。
・相手に打たれたらどうしよう…。
・自分がミスをしてしまったらどうしよう…。
・自分のせいで負けたらどうしよう…。
そういった『負の感情』がドンドン浮かび上がってきます。
人間の身体は脳からの命令で動きます。そういった負の感情、思考が頭の中を支配すると当然身体も正常に動かず、パフォーマンスの低下やミスに繋がるのです。
よく「ポジティブに考えろ!」という人がいます。
前向きな発想で状況を打開することは非常に重要です。しかし、ただ前向きと言っても漠然としたポジティブ思考で、これらの負の思考を抑えることはできるのでしょうか?
それで抑えることができればアッパレです。ですが、現実的に考えて漠然とした考えだけでは、負の思考を抑えられる人は少ないと思います。
そこで先ほど挙げた負の感情を少し展開してみましょう。
・相手に打たれる⇒相手チームに点数が入る⇒自分のチームが負ける
・自分のミスでチームが窮地に追い込まれる⇒自分のチームが負ける
こういった形で展開することができると思います。
つまりいずれにせよ『負ける』という結果が頭の中を支配しています。
そこで結果が『勝てる』になるよう結果から逆算して最適な方法を考えるのです。
例えば、
・自分のチームが勝てる⇒相手チームに点数が入らない⇒苦手なコースを突いて抑える
このようにして最高の結果から逆算すると意外と現状で必要なことが見えてきます。
するといつもなら緊張でガチガチになってしまう場面でも自ずと身体が動くようになり、逆に緊張感のある場面を楽しむ余裕も生まれてくるのです。
『緊張感(5):リラックス(5)』の黄金比

かつてニューヨーク・ヤンキースでプレーしていた松井秀喜さんは、過去に出演したテレビ番組で「緊張100%でもなく、リラックス100%でもなく、どちらも50%というのが自分の力を発揮できる理想的な状態」と話していました。
スポーツの場面だけでなく、仕事やプライベートで人前に立つ場合など緊張感が増す場面でもこの法則は当てはまるそうです。
また大学のバスケットボールチームに協力して行った実験では、緊張感を感じる条件を変化させながらフリースローの成功率を計測した結果、程よい緊張感を感じることでフリースローの成功率が増すという結果が得られました。
さらにその実験では、緊張感の変化によってシュートの際の手首の動きが微妙に変化していることから緊張感によって本来の動きが発揮できなくなることを示唆する結果が得られました。
このことから程よい緊張感は最高のパフォーマンスを発揮するために必要であると言えます。
しかし、程よい緊張感を保つためにはどのように気を付けたらいいのでしょうか。
ポイントとしては以下のことが挙げられます。
1.80%でもなく、120%でもなく、「100%の力」を発揮する
最高のパフォーマンスを発揮するためには自分自身が持っている力を全て出し切ることが大切です。自分自身が持てる以上の力を発揮しようとするとそれは逆にパフォーマンスの低下に繋がります。
今自分ができることを自覚して、それを全て出し切ることを意識しましょう。
2.「自分は今、緊張しているんだ」と自覚する
自分の心理状態を把握することで、心の整理がつきます。緊張を感じた状態で自分がどのように行動するのか、何をすれば良いのかという先のビジョンをイメージすることが大切です。
3.ルーティンを駆使する
いつも決まった動作や習慣を行うことで気持ちを落ち着かせることができます。ラグビーの五郎丸ポーズやイチローの打席に入る際の構えなどがまさにそうです。緊張を感じることで乱れてしまうプレーをいつもと同じ形から行うことでいつも通りの状態を作り出すことが重要です。
これらを意識して、リラックスと緊張のバランスを最適な状態に保ちましょう。
心の準備を怠るな!

どんな状況でも不測の事態に陥ると途端にいつも通りプレーができなくなります。いつも通りのプレーを行うために必要なのが「事前の準備=心の準備」なのです。
例えば、
・試合に向けての練習
・ミーティング
・自分や相手チームの分析
などなど、本番で想定されることを事前に予測し、対策することでいつも通りの力を発揮するための土台を作ることができます。「未知」の状態から「既知」の状態に変わるだけで途端に自分のペースを作ることができるようになるのです。
まとめ
スポーツにおけるメンタルは以下のことを意識して改善しましょう!
・緊張感を楽しめるようになる!
⇒「○○して勝てる」という結論からやるべきことを逆算し、現状を楽しむ余裕を作る!
・「緊張感(5):リラックス(5)」の黄金比を作る!
⇒緊張した状態でいつも通りのリラックスした状態を作ることが重要である!
・心の準備を怠るな!
⇒事前の準備を行うことで心の中で未知な部分を減らすことが重要である!
これらを意識して最高のパフォーマンスが発揮できるメンタルを養いましょう!
ではでは(^O^)/